ハオルチアの採種方法
ハオルチアの種を取る方法です。
自己流ですので、もっと良い方法があるかもしれません。

人気の高いハオルチアは様々な交配種が作られています。自分で交配するのも面白いと思います。

自家受粉はしないので、二つの鉢を用意します。今回は万象の交配です。

春と秋を中心に花を咲かせるので、その時期に交配をします。
万象の花です。
ハオルチアの花はどの品種もほとんど違いがありません。

花芽が長く伸び、下から順に開花していきます。写真の状態で開花です。これ以上は開きません。
1日で約2輪ずつ咲いていき、一つの花は1〜2日で萎んでしまいます。
最初の花が咲いてから最後の花が枯れるまでは2週間程度です。
開花期間が長いので、交配のチャンスは多いです。
花粉を受ける側は写真のように、花弁とオシベを取ってしまいます。

そのままでは邪魔になってうまく作業できません。
花粉を付ける側は花弁だけを取ります。

花芽を曲げてオシベとメシベを直接付けてしまいます。
柱頭を花粉まみれにします。

交配をするのは、晴れた日の午後がいいと聞きました。
花粉が飛散しやすいからでしょう。

また、花芽は太くしっかりしているものの方が受粉の成功率が高い気がします。
受粉が成功すると写真の様に実が膨らんできます。
失敗すると、3,4日で萎びて落ちてしまいます。
うまく行けば鈴なりですが、失敗も多いです。
付かないものはなかなか付きません。
諦めずに何度も挑戦するのが良さそうです。

今年は、春より秋の方が交配の成功率が高かったです。
偶然なのか、何かいい条件が整ったのかは分かりません。
更に一週間程経つと、実が弾けます。

そのままにしておくと完全に割れて種が落下してしまいます。
種を落とさないように、先が開き始めたら実を取ります。
落下しないように、テープで抑えてしまうという手もあります。

この場合は、粘着性の低いものの方がいいです。
収穫した実を割った画像です。
三つの部屋に分かれて種が詰まっています。
サヤごとにかなり差がありますが、1つの実に5〜50位の種が入っています。

種はカーボン紙のような黒い皮に包まれており、軟らかいです。潰さないように注意します。
サボテンのような果肉は無いので、洗わずに保管しています。
(2006/09/18)新規作成(2006/09/25)追加

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