<2005.08.28撮影> 接ぎ 普通の兜

アストロフィツム 兜丸
(Astrophytum asterias)
「兜」と呼ばれます。日本に導入以降サボテン趣味家が最も熱心に作ってきたサボテンといえると思います。

価値を決めるのは、大きさ、形、疣、白点、肌色などです。
亀甲、錦、花変わり、稜変わり、綴化、モンストなど様々なタイプも生み出されています。
瑠璃兜、スーパー兜、ミラクル兜と呼ばれているものもあります。
<2005.08.28撮影> これも普通の兜

価値が高いとされるのは、「大型」「扁平」「大疣」「大白点」「濃緑」のものです。
特に白点は、昔と比べてずいぶんと進化したようで、肌を殆ど覆ってしまう、真っ白な兜も登場しています。
優れた苗は生産者の名前を冠した「○○氏兜」として流通することもありますが、名前が一人歩きしがちなようです。

全国の趣味家温室には溢れかえっている兜ですが、一般園芸店ではあまり見ません。前に一度街の花屋で見たときは、5cm位の普通の兜に3,000円という高価な値札が付いていました。
「兜は腐る」とよく言われますが、栽培はやや難しい面があるためかもしれません。
<2006.03.25撮影> 兜

一応、選抜品と言われた兜ですが、良くありません。肌色悪く、小さくまとまってしまいそうな気がします。
この時点であまり顔色がよくないのですが、2006年7月、瀕死の状態です。
水を与えて数ヶ月経っても少しも動き出す様子が無いので、抜き揚げてみた所、やっぱり芯が腐っていました。
腐っているところを抉ったら、ほぼ頭にまで達していました。
ベンレートを塗って乾かしていますが、ダメでした。
<2010.05.23撮影> 兜

扁平で大型も期待される兜。
結構無理して買いました。
腐れたら泣きます。

兜の栽培については、全国の愛好家が研究しているところだと思いますので、私の未熟な技術は参考にならないと思います。
植替え時期、根の処理の仕方、潅水のタイミング、光線の調節など、ポイントが山のようにあります。
<2010.05.23撮影> 中国兜

「中国兜」と呼ばれる、中国から入ってきたと聞いたもの。特徴で言うなら「大疣シワ亀甲兜」という感じでしょうか。
「中国兜」には他にもいろいろなタイプがあり、モンストが進んだグチャグチャなものもあります。
これは比較的原型を留めているものです。
近年、かなりのサボテンが中国に買われ、海を渡ったようです。
今まで、サボテンの品種改良は日本のお家芸でしたが、これからは中国から様々なサボテンが導入されるようになるのかもしれません。

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